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第4期 小谷和也の「木のマンションリノベ設計スクール」参加レポート(大阪9/9-10)

2025.09.11 カテゴリ:

このたび、木のマンションリノベーションの第一人者・小谷和也さんが主宰する「第4期 木のマンションリノベ設計スクール(大阪会場)」に参加してまいりました。
2日間にわたり、座学と実物件見学を通じて、改めてリフォームとリノベーションの違い、そして木の素材が持つ力を学ぶ貴重な機会となりました。


1日目:座学セミナー(グランフロント大阪 オカムラショールーム)

初日はグランフロント大阪のオカムラショールームにて開催。
オカムラ様のプレゼンテーションに続き、参加者同士の自己紹介、そして小谷さんによるプランニング基礎講義を受講しました。

特に印象的だったのは、

  • 「リフォーム」と「リノベーション」の本質的な違い

  • 実際の施工事例を交えた解説

  • 設計段階で大切にすべき視点

といった点です。単なる修繕ではなく、暮らしそのものを再編集するのがリノベーションである、というお話に強く共感しました。

夜の懇親会では、全国から集まった参加者の方々とも交流でき、とても刺激的な時間でした。


2日目:実物件見学ツアー

翌日は阪神エリアにて、実際に小谷さんが手掛けられた物件を巡る見学会。
自邸をはじめ、施工中現場や完成後の住まいを拝見し、住まい手のリアルなお声も伺うことができました。

見学した物件

  1. 小谷さんご自邸(竣工9年)
    木の香りと温もりに包まれた空間は、年月が経っても変わらぬ心地よさを保っており、「良い設計は時間に耐える」という言葉を体感しました。
    暮らしの中での使い勝手や居心地を考え抜かれた工夫も随所にあり、住まいが“完成品”ではなく“育つもの”であることを教えてくれます。
    特に、配管の都合で生じた床の高低差は、単なる制約を超えて空間にリズムと変化を与えており、むしろ暮らしに心地よいメリハリを生み出していました。設計者の柔軟な発想が、そのまま住み心地の豊かさにつながっていることを実感しました。

    甲子園口の家(スケルトン物件)
    解体後のスケルトン状態では、普段は目にすることのない構造や配管ルートが露わになり、設計の背景を深く理解することができました。リノベーション前後の変化を具体的にイメージできただけでなく、完成後には隠れてしまうダクトや竪管、警報設備の配線など、建物の“裏側の仕組み”を見られたことは大変貴重でした。
    さらに、小谷さんから24時間換気の給気計画について直接解説いただき、単なる設備設置ではなく「暮らしをどう快適にするか」という視点で考えられていることに強く共感しました。構造を学びながら設計思想を追体験できた、非常に濃い時間でした。

    芦屋川の家(完成物件)
    「ここが本当にマンション?」と驚くほど、木の素材感が豊かに表現された住まい。自然素材がつくる柔らかな空気感に包まれ、心地よさが全身に染み渡るようでした。
    そこで暮らすご夫婦の笑顔からは、この住まいが単なる“器”ではなく“幸せな時間を育む場”になっていることが伝わってきて、私自身も幸せな気持ちになりました。
    また、大きな窓からは海を一望でき、その景観を存分に楽しめるよう間取りや動線が計画されており、日常がまるでリゾートのように感じられる空間でした。設計と素材、景観が三位一体となり、時間を忘れるほどに魅力的な世界をつくり出していました。




木のマンションリノベーションがもたらす価値

どの住まいにも共通していたのは、「マンションとは思えないほどの木の心地よさ」
同じマンションでも、素材の選び方や設計の工夫次第で、まったく新しい価値を持つ住まいに生まれ変わるのだと実感しました。

木の温もりや自然素材を大切にしたい方には、戸建てだけでなくマンションでも豊かな暮らしを実現できる可能性があります。


まとめ

今回のスクールでは、

  • 座学での学び

  • 実物件での体感

  • 住まい手のリアルな声

を通じて、木のマンションリノベーションの魅力を改めて学ぶことができました。

こなから建築工房でも、これまでの木の家づくりで培った知識と経験を活かし、**「木のマンションリノベーション」**に取り組んでいます。
自然素材・断熱性能・居心地を大切にしたリノベーションで、マンション空間にも新しい価値を生み出していきたいと考えています。


👉 小谷和也さんの会社 マスタープラン/小谷和也設計室
👉 こなから建築工房の「木のマンションリノベーション」についてはこちらから

しっかりと小谷さんからサインをいただいてきました(笑)

 


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