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埼玉県飯能市『岩沢の家』気密測定を行いました!

2025.01.23 カテゴリ:


こなから建築工房の家づくり ~気密測定について~

こなから建築工房が手がける住宅は、高気密・高断熱を追求した住まいです。
外張り断熱材(ネオマフォーム)による断熱に加え、気密・防湿処理を徹底したうえで、さらに付加断熱材(アクリアフォームネクスト)を施工しています。


気密性の重要性

気密性能(C値)が不足していると、家全体の空気の流れをコントロールできず、室内の温度差が生じやすくなります。
そのため、施工時には特に慎重な管理が求められます。
断熱材の継ぎ目や窓まわり、設備配管などの小さな穴一つ一つに注意を払い、気密性を確保しています。


C値とは?

C値とは、住宅の隙間相当面積を示す数値で、気密性を数値化したものです。
この値が小さいほど気密性が高く、冷暖房の効率が向上します。
計算式は以下の通りです:

単位は「c㎡/㎡」で表されます。次世代省エネ基準では、以下の数値が目安とされています:

  • 寒冷地:2.0以下
  • その他の地域:5.0以下

気密測定が行われない理由

断熱の重要性は広く知られるようになりましたが、気密測定を実施するハウスメーカーは依然として少ないのが現状です。
特に全館空調を勧める住宅会社であっても、気密測定を行わない場合が多く見受けられます。

その理由として、気密性を確保するためには細かな現場管理が必要であり、信頼できる職人を厳選する必要があるため、コストや手間がかかることが挙げられます。大量生産を目指す大手ハウスメーカーにとって、これは難しい課題かもしれません。


気密性が取れない場合のリスク

どれだけ優れた断熱材(グラスウール、ロックウール、セルロースファイバーなど)を使用しても、気密性や防湿層が確保されていなければ、壁内結露を引き起こす可能性があります。

特に水を吸いやすい断熱材は、結露水を吸収して断熱性能が低下するだけでなく、木材のカビや腐朽菌の繁殖を促進します。
さらに、結露が構造金物(アンカーボルト、ホールダウン金物、筋かいプレートなど)に影響を及ぼすと、金物の腐食が進み、地震時などに構造的な耐久性が損なわれる可能性もあります。


岩沢の家の気密測定結果

さて、本題です。今回、岩沢の家の気密測定を実施した結果、次世代省エネ基準の1/10以下にあたる0.14c㎡/㎡(四捨五入で0.1と表記)を記録しました!
この驚異的な数値は、こなから建築工房の施工品質の高さを証明しています。


まとめ

住宅を検討する際は、断熱性・気密性・換気性能の3つをしっかり理解することが大切です。これらは、快適で健康的な住環境をつくるだけでなく、建物の長寿命化にもつながります。

こなから建築工房では、これからもお客様の理想の住まいを実現するために、確かな技術と品質を提供してまいります。


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