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住まい手の声

彩りの家 -voice-

2023.10.24 カテゴリ:

明るくて格好よく、日常生活もしやすい家になりました。

家を建てようと思ったきっかけは?

もともと住んでいた家は、亡くなった祖父から譲り受けた築50年ほどの年季の入った建物だったのですが、至るところにガタが来ていたため、大規模なリフォームを行うか、それとも一度解体して新たな家を建てるかという選択を迫られていました。 その家は、佇まいこそ立派だったのですが、普段使わない客間が南側に面している一方で、居間や台所が北側に位置していたため、せっかくの陽当たりの良い土地にも関わらず、家族の居住スペースはいつも暗くて寒い印象がありました。また、部屋数が多く入り組んだ家だったのですが、居間で団らんする時間の長い私たち家族にとっては、個別の部屋よりも、みんなが集まれる広々としたスペースが欲しいと常々感じていました。 こうしたことを踏まえて、リフォームではなく、思い切って家を建て替えることにしました。

家づくりに掛かった期間はどのくらい?

家の建て替えを決意して、本格的に家づくりのための情報収集を始めたのが2019年の夏ごろだったと思います。彩りの家が完成したのが2022年の夏ですから、およそ3年間を要したことになります。

「こなから建築工房」を知ったきっかけは何でしたか?

家の建て替えを検討していくなかで、丹羽修さんという建築士の方の「家を建てたくなったら」という本と出会いました。この本では、大手ハウスメーカーではなく、個人の建築士さんと建てる家の魅力について解説しているのですが、これを読んで、私たち家族の理想の家づくりのためには、建築士さんにお願いする方が良いのだろうと考えました。そして、近所でお願いできそうな建築士さんをウェブで検索したところ、こなから建築工房さんのホームページにたどりつきました。

藤岡さんの第一印象は?

建築士さんというと、気難しい芸術家気質の方が多いのかなと勝手に想像していたのですが、藤岡さんは全くそうしたことはなく、とても柔和な人柄でしたので、初めてお会いしたときからフランクに本音でお話しができたと記憶しています。

どんなハウスメーカー、工務店と比較検討されましたか?

何度か住宅展示場に足を運び、テレビCMで見掛けるような大手のハウスメーカーのモデルハウスを見て回りました。 なお、他の工務店については、特に比較検討はしていません。

「こなから建築工房」に決めた〝決めて〟は?

こなから建築工房さんのモデルハウス(甲板の家)を見学させて頂いたときに、大手ハウスメーカーのモデルハウスでは感じることのなかった「こういう家に住みたい!」という気持ちが沸いてきたため、すぐ、お願いしようと決断したと記憶しています。決め手は、私たち夫婦の趣味に合っていた点だと思います。

どんなことを要望されましたか?

こなから建築工房さんの標準的な仕様で建ててもらえれば、素晴らしい性能を持つ家ができるであろうことは信じていましたので、性能上の特別な要望については、ほとんどしなかったように思います。間取りについては、アイランドキッチン・パントリー・薪ストーブ・吹き抜けに面したフリースペース・ピアノを置くスペース・パソコンを置くスペースなど、日常生活に彩りを添える設備や空間を作ってもらうようお願いをしました。

初回のご提案(プラン)の印象は?

要望事項は満遍なく取り入れられていたうえで、さらに大きく2点の驚きがありました。 1点目は、建物の長手方向が真南を向くように、長方形の土地に対して建物が斜めに振られていたことです。以前の家は、土地に合わせて建物を建てていたため、陽当たりの良い部屋が少なくなってしまうという短所がありましたが、ご提案頂いたプランであれば、多くの部屋が真南に面するようになるので、とても明るい家に生まれ変わることがすぐに想像できました。また、土地の対角線方向の距離を活かした建物の配置となることで、庭に奥行きがこれまでの何倍も生まれるので、窓からの景色も格段に豊かなものになるに違いないと期待に胸が膨らみました。 2点目は、鉄平石を活かした外壁デザインです。こなから建築工房さんのこれまでのお家では、漆喰やガルバリウムと板張りの組み合わせが主流でしたが、彩りの家のファーストプランでは、薪ストーブの煙突位置に合わせた鉄平石張りの外壁という今までにないデザインが採用されているのを目にして「おお、カッコいいな…!」と唸らされました。もともと、建物の外観については、そこまでのこだわりを持っていませんでしたが、以前の家の外構にも鉄平石が使われていたこともあり、藤岡さんのアイデアによって新旧の家の繋がりが生まれた気がして、とても嬉しく思いました。

家づくりで一番こだわったところはどこですか?

家族みんなが住み心地の良い家をつくるために、あまり前例を気にせず、私たちの生活スタイルに合った間取りになるようこだわりました。コンセプトとしては、家全体が1つの大きな広場のような空間となり、その広場の中にダイニングやキッチン、リビング、子供たちが遊ぶスペースや勉強をするスペースなどが配置されるようにすることで、家族それぞれが思い思いに過ごしていても、お互いに同じ空間にいることを感じられるような、そんな家を目指しました。この実現のために、ファーストプランから部屋数を減らしてもらったり、吹き抜けを大きくしてもらったりするなど、さまざまな検討を重ねていただきました。結果として、1階と2階の境を越えて、どこにいても家族の繋がりを感じられる家が出来上がったと満足しています。

住んでみて気に入っているところはどこですか?

リビングから見える景色がとても気に入っています。横を見渡せば、夏は庭の木々の緑が、冬は薪ストーブの揺らめく炎が、無垢材に彩られた室内の景色に映えます。吹き抜けを見上げれば、格子や手すり、梁などが創り出す直線美に、つい、ため息が漏れます。性能面での満足もさることながら、想像以上に内装のデザイン性の高い家ができあがったので、毎日家の中で過ごす時間が楽しく感じます。

四季を通しての快適さ、体感された家の性能はいかがですか?

春や秋の気候が穏やかな季節には、南側と北側の窓を開けることで、心地よい風が家の中を通り抜けます。夏は、2階のルームエアコン1台の冷房で家全体を冷やすことができるので、ここ最近の猛暑続きの気候でも快適に過ごせています。冬は、1階のルームエアコン1台の暖房で暖かさを維持することができますし、特に寒さが厳しいときには、夜中に薪ストーブを焚いておくことで、翌朝の外気温が氷点下になっても室温を25度程度に保つことができます。1年間を通じて、半袖短パンという軽装で生活できるようになり、大変満足しています。

生活動線の使い勝手はいかがですか?

洗面所に壁一面の収納スペースを作ったことで、お風呂上りに着る肌着類やパジャマ、子供たちの保育園グッズなどを全て洗面所に収納できるようになりましたので、わざわざ2階の寝室にしまいに行く必要もなくなり、洗濯関係の家事動線が劇的に効率化しました。 また、台所回りの収納がパントリーと食器棚でコンパクトに集約されていますので、買い物した食品等を収納したり、料理の際に取り出したりといった動線も効率的になったと感じます。そのほか、いたるところに回遊動線が設けられていますので、家の中での移動に関してストレスを感じることはありません。

このおうちに暮らし始めて生活は変わりましたか?

以前の家は、部屋が細かく分かれていて物理的な障害が多かったので、台所で料理をしているときには居間で遊んでいる子供と会話ができないなどの問題がありましたが、この家では、家中どこにいてもお互いの声が届きますので、家族のコミュニケーションが活発になったと感じています。

お子さんは新しい家を楽しんでいますか?

床の無垢材が気持ち良いようで、2人の子供とネコは、よくゴロゴロと床に転がっています(笑)。リビングに面した大きな収納棚は、子供たちが好きなものを置いて使えるようにしていますので、それぞれがお気に入りの本や宝物のおもちゃをしまったりして、自分たちのテリトリーの構築を満喫しているようです。庭では、子供たちの好きな木や花を植えたり、野菜を育てたりするようになりましたので、水やりや草むしり、収穫を楽しんでいます。薪ストーブも気に入ってくれたようで、近所の雑木林へ薪を取りに行くときは、嬉々として、 薪運びのお手伝いをしてくれます。

ご家族、ご友人からの評判は?

家に遊びに来た方は、ふんだんに使われた無垢材、薪ストーブや大きな吹き抜け、ウッドデッキや庭の木々が織り成す非日常的な景観に驚かれるとともに、大変ご好評の声を頂いています。また、ご近所さんからは、「軽井沢の別荘みたいで素敵ですね」と外観を褒めて頂きました。

これから家づくりを始める人へアドバイス

家づくりで一番大切なのは、日常生活の送りやすさだと考えます。 せっかく新しくて綺麗な家を建てても、日々の生活が送りづらいのではもったいないと思います。ですので、新しい家のプランを立てるときは、平日と休日それぞれで1日をどう過ごすか、5年後はどうか、10年後はどう生活しているか、とシミュレーションをしていき、本当に必要な設備や機能を取捨選択していくことが大切だと感じました。 私たちの場合、バルコニーと2階のトイレについては、自分たちの生活スタイルには必要性が低いと判断して、当初から外してもらいました。また、親族が泊まりに来た時などに便利だろうと、3畳ほどの畳スペースの配置を検討していましたが、最終的には、来客の頻度を考慮したうえで、より普段の生活に活用できる収納スペースに変更してもらいました。1年ほど生活してみて、どちらの判断も 誤りがなかったと実感しています。これから家づくりを始める方におかれましては、「どのような家に住みたいか」と併せて「どのような生活を送りたいか」をしっかりと考えると、よい家ができるのではないでしょうか。
  • date

      • 所在地:東京都東大和市
      • 入居日:2022年8月
      • 住まい手:ご夫婦+お子様2人+ネコ1匹
      • 取材日:2023年7月(アンケート記入)

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