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住まい手の声

こなからの家 -voice-

2019.11.22 カテゴリ:

こだわりを詰め込んだ快適な木の家、すべてが気に入っています。

家づくりのきっかけを教えてください

子供二人が喘息で、特に冬季に非暖房室と暖房室の温度差や湿度管理に苦慮していたから。また、家が古く、大きすぎて家族の形態に合わなかったから。せっかくなら子供が小さいうちに建て替えて、「ここで育った」と思える家で子供と一緒に楽しみたいと思いました。

藤岡さんに出会われたきっかけは?

藤岡さんとは以前からの知り合いで、建てる時期さえ合えば藤岡さんに依頼するつもりでした。 地元の工務店さんは誠実な対応で、性能にも信頼がおけましたが、こちらからの要望以上の提案が出てくることはほとんどありませんでした。 藤岡さんは、作るもののセンスを信用していましたし、こちらの好みややりたいことを理解してくれて、さらにいろいろな方向への提案がありました。やりたいことがたくさんあって、どれも実現させたかったため、機動力の高い藤岡さんにお願いすることにしました。

どんなことを要望されましたか?

とにかくいろいろ・・・ 特にこだわったのは、リビングを和室にすること、家全体が一つの空間で2階はロフトにすること。玄関前はアプローチデッキにすること、玄関を開けたら和室があること、ハンモックを設置すること、障子を使うことなど。家づくりで一番こだわったことは断熱気密の性能です。

実際に暮らしてみて、いかがですか?

すべてが気に入っています。 夏は家じゅうが涼しく、冬は家じゅうが温かい。家じゅうが一つの部屋のように感じられるところ。障子から入ってくる柔らかい日差し。ヘリンボーン貼りにしたナラの床。和室の低い天井と、ダイニングの勾配天井。小さな家ですが、一つも「適当に」作った場所のない家です。 真夏、真冬以外の季節は窓を開けるとよい風が通るところがとても気に入っています。建具を障子にしたことも正解でした。リビングとなる和室には地窓しか設けませんでしたが、建具を障子にすることで、閉め切っても柔らかな明るさのある部屋になりました。真冬の昼間は暖房はあまりつけませんが寒さを感じません。肌寒い朝や夕方はエアコンを稼働させます。もっと寒い日はペレットストーブに点火して、火の影を楽しみます。半袖で過ごせるほど暖かくなります。 真夏は、28度設定でロフトのエアコンを稼働させていることが多いです。1日中家じゅう快適に過ごせます。夏の無垢の床の心地よさは格別です。

暮らしはどう変わったでしょうか。

暮らしがとても変わりました! 部屋ごとに片づけるということがなくなって(すべて見えるから)家全体がわりといつもきれいです。家族のそれぞれが気に入っている場所があって、3人三様のくつろぎ方をして時間を過ごすことが増えました。 突然の来客が多く、来た人がますます長居するようになりました。庭との距離が近くなったので、庭で遊んだり食べたりすることが増えて、敷地内だけで休日を過ごしても物足りなさがありません。

お子さんの反応は、いかがですか?

家全体が一つの空間なので、寂しい気持ちを持たずに一人遊びに没頭できるようです。冬場の喘息発作も激減しました。一方で、前の家よりも小さくなったので、たまに広い家をうらやましがることもあります。 それから、ハンモックを導入したのも非常によかった。こだわって正解でした。 ソファのない椅子座の生活にピッタリマッチしました。計画段階で案にあった雲梯は、やっぱりつけたかったなぁと今も思います。

ご家族、ご友人の反応は、いかがですか?

築30年の家を建て替えることに、両親は大反対でした。そんな両親の反応が徐々に変わっていったのは、建て替えて初めての夏と冬に、孫たちが健康に楽しく心地よく暮らしているのを見たからです。今では「いい家だね」とほめてくれるようになりました。 友人の中には、季節ごとに我が家へ遊びに来るのを楽しみにしてくれている人が何人もいます。日帰りで遊びに来たはずが一泊、一泊で遊びに来たはずが延泊・・・という友人も珍しくありません。子供の友達は「なんかちょっと変わった家」と喜んで遊びに来ます。 我が家を見て、建て替えやマイホーム新築を決めた友人もたくさんいます。豪華でなくても、家族にフィットした心地の良い暮らしをしていることが、我が家を訪れる人に自然と伝わるようです。

これから家づくりをはじめる人へのアドバイスをお願いします。

注文住宅の「作り手」(設計士)は良くも悪くも、その人の『住まいの理想形』を強く持っているので、自分が妥協できないポイントがどこにあるかを良く考えておかないと、流されてしまう部分が大きくなってしまいます。プラスアルファの提案を受けて取り入れるところと、自分が譲れないところを分析しておいたほうがよいと思います。 また、追加工事は避けようがないと心得て、ある程度のバッファを見込んでおいたほうが、引き渡し時に満足度が高くなると思います。
  • date

    • 所在地:埼玉県幸手市
    • 竣工:2017年3月
    • 住まい手:お母様+お子様2人
    • 取材日:2019年8月(アンケート記入)

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